龍との時間 その2
今日はスピクエじゅんいちです。
今回は私が龍に目覚めたお話。”龍との時間”その2です。
その1をまだ読まれてない方は、先にそっちを読んでいただければ話がつながります。
前回は、龍の左目というパワースポットが私の職場になったところでした。
それでは続きです。よろしくお願いします。
4月から珍しく職のフェードアウトフェードインを同時に行っている私は、ダブルワークで月に2〜3日しか休みは取れなかったのだが、それでも活力がどんどん湧いて来ていたので、仕事の後も前職の経営陣と会社の闇についてラインのやり取り3時間くらいをプラスして行っていた。
ブラック企業で疲弊していた自分が嘘のようだった。
「あー、こういうことなのだな。」
「この感じが仕事に生きつつ自己の満足も手に入れている状態なんだな」と。
まるで学生時代に何かに向かって頑張っている状態。疲れはあっても毎朝起きた時に妙な気怠さがない、眠いには眠いけど。
私は気づき、、、いや、どっちでもいい事だが思い出した!にしておこう。
「つまりは青春しているってことか!」という事を。
この状態、なぜだか不思議な事が頻繁に、しかもタイミング良く起こっていた。
自分の内面の状態がスピーディーに現実に反映されやすいという状態だと感じた。
例えば、新しい職場に共通の知人がいる人が(もちろん別々の知人)3人もバイトとして入ってきたり、電車に間に合わなそうな時、もういいや、どうせなら遠回りでもして景色を楽しみながら駅まで行こうと決め、駅に着くと、既に発車したはずの電車が遅延でタイミング良く乗れてしまった。その電車の中で旧友とばったり。その旧友とはその後2ヶ月の間に5回くらい、しかも道端で偶然会うなど、嬉しい偶然が沢山起きていた。
ただしかし、逆に嬉しくないことも起きていた。
実はそれも最初から予感はあったのだ、、が、、、。
面接時、私の新たなボスへの印象の中には危なさも含まれていた。
派手なストライプのスーツにスキンヘッド、髭面。
「もう完璧一見ヤクザ!」
ただ、HPでボスの顔も確認していたので、まあ想定内かとも思っていたのだが、一抹の不安も拭えずにいた。スピリチュアル企業でもあるし。
スピリチュアルって危ない匂いもあると思うんです。
悩んでる人が辿り着く先だったりもするわけで、その先には網はって手ぐすね引いて待ってる輩も多いわけで。
結論から言うとボスは人を騙す人で、自身が悩んでいる人でもあった。
そして出勤初日のミーティングの時にはもうその片鱗が現れていた。
ボスとその奥さんのギャルw、スタッフの女性と私というメンバーでのミーティングだったのだが、ボスに対して女性スタッフが怒りを混じえて涙ながらの訴えをしていた。内容は夫婦喧嘩を職場に持ち込まないでほしいとの事。
「そりゃ当たり前だ。」 (ここから心の声)
当たり前過ぎて心の中では
「放っときゃいいじゃん。つーか放っとくしかないじゃん。」
「たとえ業務が進まなかったとしてもこっちだけのせいじゃないよ。」
「まあこっちのせいにされるんだろうけどね、気にするこっちゃないよ。」
「でもなんだかまた面倒くさい所に来てしまったなあ。」
思い返せば私は、初出勤の日にうまくいかないことが何故だか多い。
「初日は緊張するからしょうがないでしょ。」との声が聞こえてきそうだが、、、。
確かにそうではあるのだが。
真面目に行っても嫌われるし、最大限明るく振舞っても嫌われる。
それも朝一の挨拶で、しかも露骨に。
全員に嫌われる訳ではなく、相手は大抵特定の一人で、他は皆好意的ではあるのだが。
一体なぜだろう?、、、
今回に関しては嫌われた訳ではないので話を進めよう。
見えない世界が好きな私は、この新しい職場の現状に「龍」が鍵になっていると考え、まず「龍」を調べてみることにした。
龍は体を持たないエネルギー体で、大自然の流れを作る「龍」=「流」である。
そして龍とつながると、人生にスピード感が出てきて運気が上昇し、良縁にも出会い直感力が高まる、など多くの現象が起こるとのこと。そして自分でも体感しているエネルギーが湧いてくるという事実。面白いからもっと知りたいなと思い、以前親戚に紹介してもらったヒーラーさんに聞いてみた。
曰く
以前、龍の修行を受けたけどご飯も食べられないほどになった。2元性の龍(良い龍と悪い龍)だったから、お寺さんで悪い方を払ってもらったとのこと。
「龍ってすごいわよ!」
「空海は龍使いだったのよ。」
「あと水晶3000円くらいで売ってるからそれを買うといいわよ。」
「空海?」
「うち父方真言宗ですよ。なんか縁を感じますね。ありがとうございます!」
「それと今度の社長を癒すことがあなたの使命よ。」
「大事なのは自分の自己肯定感を高めていくことよ。」
「わかりました!ありがとうございます!」
早速次の日女性スタッフに提案した。
「ボス夫妻と一緒に4人でお参りに行きましょう。」
「いいですね。行きましょう。」
「実は、参拝は会社としての月一の取り組みにしたいと思ってたんですよ。」
即採用。近いうちに予定を合わせて行こうと決まった。さすがスピ企業。
参拝は決まったがその日までは、ボス夫婦の仲は日々乱高下、女性スタッフはその煽りを受けて一緒に乱高下、精神的にはかなりヤバ目な状態だった。結局、参拝に行ってからもボス夫妻の乱高下は相変わらず だったのだが、、、。
私はと言うと、ヒーラーさんに言われたことも気になったので、慣れない瞑想を生活に取り入れてみたり、自己肯定感を高めることに努めていた。
その甲斐もあってか、仕事のアイディアが湧いてきたりもしていたが、気がかりなことが一つあった。
契約書の問題だ。前職のブラック企業の時に契約書で嫌な思いをしていたというのもあったので、今回の契約書はしっかり目を通した。内容はもう忘れてしまったが、書き方が抑圧的で独特、サインしかねる契約書だった。
「またか。」心の中で思った。
「この契約書、変じゃないですか?」女性スタッフが言った
「変ですね、だいぶ。」
「ですよねー」
「これだとサインしたくないですね。契約書に嫌な思い出もあるので。」
「そうなんですね。別にサインしなくてもいいですよ。」もちろんボスはいない。
「前にもサインしなかった人いるみたいですよ。でもお金はもらえたみたいです。」
「僕もサインしたくないので、何か言われてから話し合って決めることにします。」
「わかりました。」
何となくボスの人柄的に後々問題になってもなんとか平気に思えたのと、どう見てもおかしな契約書にサインもできないので、今の所しょうがない選択だった。
とりあえず忘れとこう。
私は入社時に意気込みとしてとにかく”何も考えずにハマろう”と自分の中で決めたことを思い出し、日々に没頭することに集中した。自分と自分の中の龍と会話を図り、きちんと話し合えてるのか話し合えてないのか、内面を意識しながら模索している様な感覚で生きていると、インスピレーションも降りてきていた。
職場は、スピ系の話が普通にまかり通る環境で、そこは新鮮だった。
他のアルバイトさんや下請けさんも良い人ばかりでやりやすかった。
ただ、ボスはとてもクセが強く、一言で表すと承認欲求の塊。
ある意味わかりやすい人だったので、適当にいなすことは出来ていたし、私に対する評価も乱高下はあるのだが、徐々に信頼も掴んでいってはいた。まず前職よりも生き生きしていたのは間違いはない。
働き始めて一月ほどたった頃だったか、ヒーラーさんからLINEが届いた。
「今晩、満月パワーをおろす瞑想をやるから同じ時間にやりましょう。」
「自分にエネルギーが満ちたら他の人にもエネルギー送ってあげてね。」
その日は早めに仕事を切り上げ瞑想に入ることにした。
瞑想を始めてしばらくすると、ヒーラーさんが虹を作りながら空を飛んでいるイメージが見えてきた。私もその後に続き飛んでいる。だんだんとエネルギーが降りてくるのを感じ始めてきてしばらくするとエネルギーに包まれているような感覚。もう自分は満ちているなと思い、職場の仲間にもエネルギーを送ることにした。まず女性スタッフ、ボス夫妻、前職の仲間(実はまだフェードアウト中)。他にも家族、友達。
頭に浮かんでくる全ての人にエネルギーを送った。
翌日、朝の挨拶をした女性スタッフはカラッとした表情を浮かべていた。
「今朝ボス夫妻に会ったけど、なんか仲良くなってたんですよ。」
「それと、私はもう夫妻のこと気にするのはやめました。なんかバカバカしいから。」
「二人が会社の責任者だし、私が気をもんでも仕方ないですからね。」
「昨晩横になってから考えてたんですけど、なんか自分以外の力を感じたんですけど、何かもういいやって急に思えてしまって。」
「あっ遠隔ヒーリング効いた」
「あっやっぱりスピクエさんがやってくれたんですね!?」
「自分の力じゃないなあと思ったんですよ。」
「ありがとうございます。」
「いやっ、こちらこそありがとうございます。」
「遠隔が成功して嬉しいです。まだ2〜3回しか実績はないんですけどね。」
「あんまりやって欲しいっていう人、自分の周りにはいないので。」
「本当は勝手にやっちゃいけないっていう情報もあったのでいいのかな!?」
「とも思いつつ、勝手にやっちゃいました。」
「そうなんですね。じゃあ私はいつでもヒーリングお願いします。」
「それと私、辞めてもいいかなーって」
「えッええーーー!?」
「あっ、すぐにじゃないですけど、ちゃんと自分のこと考えようと思って。」
「あっそういう事か。うん、それがいいと思いますよ。」
つづく
終わりませんでしたのでまた次回、一応ラストの予定です。
お読みいただきありがとうございました。
今日書きながら聞いていた音楽はアルバム3枚
BILL Evans Trio [ Waltz for Debby]
井上 陽水 [ GOLDEN BEST vol1,vol2 ]
JANET [ THE VELVET ROPE ]